視覚障害の彼氏とどのように付き合えばいい?持っていたい心構え3選を紹介!

視覚障害をもっている方を好きになったら、もしくは付き合うことになったら、「どんなことを大事にすればいいんだろう…?」「どんなことに配慮したらいいんだろう…?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

私も視覚障害をもっている彼氏と付き合ううえで色んなことを考えました。

 

そこでこの記事では、私が視覚障害をもっている彼氏と付き合うときにもっていたい心構えを体験談から紹介していきます!

最後まで読むことで、視覚障害をもっている彼氏とどのように付き合っていけばよいか考えられると思います。

【記事の信頼性】

筆者:視覚障害の旦那さんとの結婚歴5年

<筆者の保有資格>

〇プリマリタルカウンセラー
(結婚準備カウンセリングができる資格)

〇心理マリッジカウンセラー
(結婚後の相談を受けることが出来る資格)

認定:一般社団法人 日本結婚カウンセリング協会(JMCA)

 

視覚障害の彼氏と付き合う時に持っていたい心構え3選を紹介!

視覚障害をもっている方を好きになったら、もしくは付き合うことになったら、「どんなことを大事にすればいいんだろう…?」「どんなことに配慮したらいいんだろう…?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

私も視覚障害をもっている彼氏と付き合ううえで色んなことを考えました。

 

結論から申し上げますと、

①視覚障害を特別視しない

②してあげる・されるの関係にならない

③結婚前提なら自分が家計を支える覚悟をもつ

の3つが大事だと思います!

 

では、具体的なエピソードを交えてご紹介しますね^^

*旦那さんは網膜色素変性症、身体障害者手帳1種1級です。

 

①視覚障害を特別視しない

1つ目に意識しておきたいのは、「視覚障害を特別視しない」ことです。

視覚障害をもっているからといって、普通の恋愛と変わりません。

視覚障害のある彼氏と初めてお付き合いすると、すごく特別なことに感じてしまうかもしれませんが、目が悪いのはあくまで彼の一部にしかすぎません。

 

私の旦那さんは、誰かのためにプレゼントを選ぶのが好きな性格で、新鮮なお魚が好きで、誰かの役に立つことがうれしいと思える素敵な人です。

目が悪い・見えづらいのは彼の付帯条件にすぎません。

あなたの好きになった彼も同じです。

 

真面目な方ほど、視覚障害をもった彼氏とどのように付き合っていけばいいのか、目の見えない・見えづらい彼のためにできること、できそうなこと、タブーなことなどを考えるかもしれません。

しかし、正直そこはあまり気にしなくて良いと思います。

むしろ「目が悪いこと」に囚われてしまうことで、彼と仲良くなるのに遠回りになるでしょう。

 

彼が困っている事・手助けが必要な部分は、関係性を築いていくうちに、質問したら彼が教えてくれれます。

 

私が旦那さんに出会ったころは、視力はそこそこありましたが、視野障害・夜盲がありました。

普段の歩行は1人で一応大丈夫だけど、夜や人込みは手を繋いで歩くと歩きやすいとのことでした。

それは一緒にいるうちに教えてもらったことです。

 

彼がどんなことで喜ぶのか、彼とどうお付き合いしていけば2人で幸せになれるのかは、カップルの数だけ存在します。

人間対人間のお付き合いなので、普通の恋愛となんら変わりません

アサーティブなコミュニケーション(自分も相手も大切にするコミュニケーション)でお互いを思いやって、関係性を1歩ずつ築いていくのが大事です。

視覚障害をもっている彼氏とお付き合いするのであれば、「視覚障害を特別視しない」こと。

これを一層肝に銘じておきたいところです。

 

②してあげる・されるの関係にならない

視覚障害をもっているから、彼がすごく大変なのでは…と心配になってしまいますよね。

思わず「自分に何かできることはないかな…」と思う女性もいらっしゃるかもしれません。

「何か彼のためにしたい」と尽くしたくなる気持ちも出てくるでしょう。

しかし、気をつけたいのは「してあげる・される」の関係にならないことです。

 

あなたは彼の母親・介護者になりたい訳ではないですよね。

彼のサポートをしたいという気持ちは素敵ですが、彼はそのサポートを望んでいますか?

 

私の旦那さんもそうですが、全て手助けが必要な訳ではありません。

厳しい現実を敢えていうならば、旦那さんは私がいなくても生きていけるし、私がいなくても旦那さんは生きていかなくてはなりません。

 

だから、旦那さんも私ありきの生活を送っていません。

旦那さん自身が一人での歩行が視力的に厳しいと思えば、盲導犬と一緒に歩くことを選びました。

旦那さんはど田舎への移住に憧れたけれど、一人でも生きていきやすいように田舎の中心地での生活を選びました。

 

共依存の恋愛関係は人をダメにします。

生活面でも精神面でもお互いに自立している関係、高め合える関係が2人の関係を幸せにします

視覚障害があるなら、より一層気をつけていたいところです。

 

また、公的制度を利用することも大切です。

 

視覚障害者のある方が外出や移動を行う時は「移動支援」を利用することが出来ます。

真面目な方ほど「自分が視覚障害の彼氏を支えなくちゃ!」「移動が大変だから送り迎えできるならしてあげたい」と思ってしまうかもしれません。

しかし、視覚障害があるからと言って全てをあなたがサポートする必要はなく、彼氏自身に自立してもらうことがお互いの関係を良くしていきます。

 

③結婚前提なら自分が家計を支える覚悟をもつ

今まで、視覚障害の方とお付き合いするうえで「普通の恋愛と変わらないよ」ということを敢えてご紹介してきました。

しかし、敢えてあげるとするならば視覚障害の方と結婚前提にお付き合いするのであれば、自分が家計を支える覚悟をもつことが大事です。

結婚するとなると、「お互いに好きで一緒にいたい!」だけではなく現実的な話も大事になってきますよね。

 

視覚障害の程度によりますが、視覚障害があると現実的に就職がしづらいです。

旦那さんは今まで理学療法士として働いていましたが、視力低下が進み理学療法士としての仕事を続けることが難しくなりました。

盲学校に通い、鍼灸・指圧・マッサージの国家資格を取りました。

 

少しずつ視覚障害の方の活躍の場が広がっているとはいえ、まだまだ就職がしづらい現実はあると思います。

目の見え方や程度によりますが、視力低下が進行すると鍼灸・指圧・マッサージの国家資格をとって訪問マッサージをするか、パソコンのスキルを磨いて事務仕事するかのどちらかだと思います。

どちらも高級取とは言えません。

 

鍼灸院を開いて自営業されている方も中にはいらっしゃいますが、上手くいくのはひと握り。

晴眼者の鍼灸院のライバルも数多くいるので、なかなか難しいです。

実際に旦那さんも個人事業をオープンしましたが挫折し、閉店しました。

 

もちろん、ヘルスキーパーなどで大手企業に就職できる可能性もありますが、就職口はそんなに多くありません。

結婚して専業主婦♪という生活は望めないでしょう。

何が幸せなのかは人によりますが、金銭的な面で裕福な生活はできないと思って良いと思います。

 

ただ、障害の程度に応じて障害年金、子供が生まれれば子の加算などもあるので、年金を生活費の一部にあてることはできます。

自分たちの生活に合わせて支出を最適化し、2人で働けば十分な生活を送ることはできるでしょう。

 

私の旦那さんも一生懸命働いてくれていますが、進行性の目の病気(網膜色素変性症)があり、うつ病にもなってしまいました。

日々目が悪くなり、失敗体験を積んでいくので気持ちが落ち込んでしまい、思うように働けないことも多いです。

 

もちろん、誰しも何か病気や事故で働けなくなる可能性もあるのですが、視覚障害の方と結婚する際はより一層自分が家計を支える覚悟を持っておくことが大事だと思います。

 

視覚障害の彼氏と付き合う上でNGな考え方は?

また、視覚障害をもった彼氏と付き合うのに持っていたい心構えは分かったけれど、逆にどのような考え方がNGなのか気になる方も多いのではないでしょうか。

そこで、視覚障害をもった彼氏と付き合うのにNGな考え方も紹介しますね。

 

結論から申し上げますと、

①心配しすぎる

②彼の落ち込む気持ちに共感しすぎる

の2つがNGな考え方です。

では、順番にご紹介しますね!

 

①心配しすぎる

目の悪い彼氏が外を一人で歩いていると、「事故にあってしまうのではないか…」「何かトラブルに巻き込まれてしまうのではないか…」と不安になって心配しまう方も多いのではないでしょうか。

しかし、心配しすぎる考え方はNGです。

私も旦那さんとお付き合いし始めた時は、不安になり旦那さんが出かける際「送ろうか?一緒に行こうか?」とかなり心配してしまいました。

 

しかし、旦那さんも一人で出かけたい時もあるため時々断られてしまいました。

「みちこさんも、みちこさんの生活を送っていいんだよ」と言われました。

その際に心配しすぎていた自分にハッと気づきました。

 

心配しすぎると良くない理由は以下の3つです。

①彼は私がいなくても生きていけるし、生きていかなくてはいけない。

②目が悪いから事故に遭う確率やトラブルに巻き込まれる確率は人より多いけれど、いつ死ぬか分からないのは誰でも同じ。

③心配しすぎて今を楽しめなくなる方がお互いのためにならない。

 

以上の体験から、彼を心配する気持ちは持っても、心配しすぎず割り切って自分の時間も楽しむことにしました。

その方がお互いの関係をよくすることを実感しています。

 

②彼の落ち込む気持ちに共感しすぎる

また、視覚障害を持っている彼氏とお付き合いすると、失敗が続いて彼が落ち込むこともあると思います。

料理をしたのに上手くいかなかったり、急な段差で躓いて怪我をしたりすることもあります。

特に進行性の目の病気は、どんどん失敗体験を積み重ねていくので辛いですよね。

 

そんな時優しい気持ちをもつ彼女ほど、彼の辛い気持ちに共感しすぎて一緒に落ち込んでしまうかもしれません。

しかし、彼の落ち込む気持ちに共感しすぎる考え方はNGです。

 

理由は以下の2つです。

①2人で一緒に落ち込んでしまうとネガティブな考え方になってしまう

②ずっと落ち込んでいても問題は解決しない

 

辛い気持ちに共感すること・傍にいることは大切ですが、あなたまで負のオーラを持っていたら2人でネガティブな考え方になってしまいます。

旦那さんも「いい意味でみちこさんがサバサバしているから、俺もそこまで落ち込まなくてすむよ」と言ってくれています。

 

彼が失敗体験で落ち込んだら、共感したあとは明るく振舞いましょう。

元気のある人がそばにいてくれると自分も元気になりますよね。

失敗体験をしやすい視覚障害をもっている彼氏と付き合うのであれば、より一層自分は明るく元気でいられるようにしましょう!

 

またずっと落ち込んでいても問題は解決せずに、また同じ失敗を繰り返します。

もし家の中での失敗体験だったら、物の配置を変えたり、分かりやすい色に変えたり、環境を整えたりするサポートもできるはずです。

彼の落ち込む気持ちに引っ張られず、論理的解決思考をもつことで彼を支えていきましょう。

 

まとめ

以上、視覚障害をもった彼氏とお付き合いするときにもっていたい心構え3選をご紹介してきました。

①視覚障害を特別視しない

②してあげる・されるの関係にならない

③結婚前提なら自分が家計を支える覚悟をもつ

基本的には普通の恋愛と変わらず、視覚障害を特別視しないことが大事です。

視覚障害を持っている彼氏とお付き合いする際は、「してあげる・される」の関係にならないように、お互いに自立した生活を送ることが2人の関係を幸せにする鍵となります。

 

とはいえ、目が悪いことで人より大変なことは多いのも事実です。

特に職業が限られてしまうため、収入面では厳しい現実が待っています。

そのため、結婚前提なら自分が家計を支える覚悟をもちましょう。

 

また、NGな考え方は以下の2つです。

①心配しすぎる

②彼の落ち込む気持ちに共感しすぎる

負の感情に囚われていると何事も上手くいきません。

失敗体験を重ねやすい視覚障害を持っている彼氏と付き合うのならば、より一層明るくポジティブに、論理的解決思考をもつことで彼を支えていきましょう。

 

以上、少しでも参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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