視覚障害をもっている彼氏と結婚しようと思ったとき、ハードルになるのが親への紹介です。
「どうやって彼氏を紹介しよう…」「いつ紹介したらいいんだろう…」「何といえば味方になってくれるかな…」
と不安になる方も多いのではないでしょうか。
私も視覚障害を持っている彼氏を親に紹介するときにすごく緊張したし、受け入れてもらえるか不安でした。
そこでこの記事では、私が視覚障害をもっている彼氏を親に紹介したときの体験談や事前にしておくことを紹介していきます!
最後まで読むことで、視覚障害をもっている彼氏をどのように親に紹介すればいいか考えられると思います。
【記事の信頼性】 筆者:視覚障害の旦那さんとの結婚歴5年 <筆者の保有資格> 〇プリマリタルカウンセラー 〇心理マリッジカウンセラー 認定:一般社団法人 日本結婚カウンセリング協会(JMCA) |
目次
視覚障害の彼氏を親に紹介した体験談をご紹介!

視覚障害をもっている彼氏と結婚しようと思ったとき、ハードルになるのが親への紹介です。
「どうやって彼氏を紹介しよう…」「いつ紹介したらいいんだろう…」「何といえば味方になってくれるかな…」
と不安になる方も多いのではないでしょうか。
私も視覚障害をもっている彼氏を親に紹介するときにすごく緊張したし、受け入れてもらえるか不安でした。
私の場合はどのように視覚障害をもっている彼氏を親に紹介したか、体験談をまずはご紹介しますね^^
①お付き合い初期から親に話した
私は、まず視覚障害をもっている彼氏と付き合い始めた段階で親に話しました。
もともと、どんな人とお付き合いしているかは母親に話していたので、過去の彼氏と同様に話したように記憶しています。
私「新しい彼氏できたよ~」
母「そうなの。どんな人?」
私「職場の上司で16歳年上の人!」
母「あれ!じゃあ19歳年上の人とは付き合わなかったのね~」
私「そう!ちょっと視覚障害があって目が悪いんだ~」
母「え?大変じゃない?」
私「そうなの。しかもバツイチ(笑)」
母「え??大丈夫…??」
私「夜は夜盲でけっこう見えないから、早く朝来て暗くなる前に帰ったりしてるけど、お仕事自体は私よりたくさんしてるし、すごい尊敬できるよ~」
母「そうなんだ…」
私「バツイチに関しては、『本当は子供も自分が引き取りたかったけど、まだ子どもが小さくてお母さんがいいって言ったから引き取れなかった』みたいなこと言ってたかな。今のところ、変なところはないよ~」
母「そうなんだ…」
頭ごなしに彼氏を否定する母親ではないため、その日は何となく会話終了。
という感じで、ハードルの高いと思われる視覚障害があることなどは全て最初に話してしまいました。
隠しておく方が後から言いづらくなるものです。
父親は恋愛に関して基本的に放任の人なので、ひとまず母親にだけ情報を流しました。
そうすると、母親→父親に自然と情報が流れていきました。
②彼の視覚障害や人柄について伝えていく
その後、彼氏の視覚障害や人柄について母親に機会を作って伝えていきました。
・彼がもっている網膜色素変性症は進行性の目の病気であること
・視野障害があるため急な段差はつまづきやすいが、現時点では一人で移動できるレベルであること
・夜盲があって夜はほぼ見えないので、一人での外出はライトを持ち歩いていること
・視力はまだ見えていて、読み書きなどは問題なくできること
視覚障害の方と出会う機会がなければ、どんなことに困っているのか、イメージすることは難しいものです。
そのため、彼がどれくらい見えているのか、大変なことはどんなことか伝えました。
そうすることで母親も何となく彼の視覚障害をイメージできるようになりました。
気をつけたいのはその先です。
必ず彼の障害だけでなく、人柄も一緒に伝えましょう。
親として気になるのは娘が幸せでいるかどうかです。
娘が幸せそうに過ごしている姿が垣間見ることができれば、基本的に心配されません。
私が体調を崩して仕事を休んだ時に彼氏がかぼちゃスープを持ってきてくれたり、彼氏が旅行にいったらお土産を買ってきてくれたことなども随時話していました。
彼が見えにくい部分で苦労しつつも自立して生活していること、他の人を思いやれる優しい性格であることを母親に伝えていきました。
そのため、母親も彼と付き合うことについて安心していたようです。
もちろん健常者とお付き合いしていても、彼の人柄を親に伝えておくのは大事です。
しかし、視覚障害をもっている彼氏と結婚前提のお付き合いをしているのであれば、彼の障害・人柄について親に事前に知ってもらう方が絶対スムーズに結婚を認めてもらえます。
③同棲の前に挨拶
また、お付き合いして半年くらいして同棲を始めたのですが、その際に視覚障害をもっている彼氏を母親に会わせました。
というよりは、同棲することを伝えた際に母親から「会わせて」と言われました。
母親は「結婚前に同棲なんてけしからん!」という考えの持ち主だったので、気に入らなかったようです。
その旨を彼氏に伝えたところ「そうだよね。娘さんがどこの男と付き合っているか分からないなんて不安だよね。俺の障害のこともあるしね。」と言ってくれ、母親に挨拶することになりました。
そして、母親の住む近くまで出向いて一緒にお食事することに。
彼氏は、「○○さんは、いい意味で無理して背伸びしないところが魅力的です。僕は仕事で120%頑張ってしまうのですが、○○さんは余力を残していつもその分周りをよく見ています。そういう所に、僕は仕事でもプライベートでも支えられています。」
など具体的に私の良いところや職場での働きぶりなどを具体的なエピソードで話してくれました。
彼氏が私の良いところ・好きなところを話したことで、母親も彼氏の人柄をより一層認めてくれました。
結婚の挨拶をする前に彼氏と親を会わせるのがおすすめです。
直接会う事で親の彼に対する障害の理解が深まるし、人柄が100%伝わります。
視覚障害をもっている彼氏と結婚したいのであれば、結婚挨拶の前に1度は親と会わせておくべきです!
④結婚のご挨拶
その後母親が応援してくれるモードになったので、結婚の挨拶はスムーズでした。
「お父さんにもちゃんと話したからね。安心して来ていいよ」と事前に母親が言ってくれ、半ばOKモードでご挨拶できました。
彼氏も親が心配になるだろう自分の障害のことや、経済的なこと、将来を見据えた話などを自ら話してくれたので、両親も安心したのだと思います。
視覚障害の彼氏を親に紹介するときに事前にしておくこと3選を紹介!
以上、筆者の体験談を踏まえたうえで、視覚障害の彼氏を親に紹介するときに事前にしておくことをご紹介していきますね。
結論から申し上げますと、
①視覚障害の彼氏と付き合ってすぐに両親に話しておく
②結婚の挨拶をする前、付き合っている段階で彼氏と親を会わせておく
③結婚の挨拶をする際は、親が心配するだろうことを自分たちで話す
ことが大事だと思います。
では、順番にご紹介しますね!
①視覚障害の彼氏と付き合ってすぐに親に話しておく
親側からすると、「結婚します!相手は視覚障害のある方です!認めてください」と言われても、急にびっくりするし、不安になってしまうと思います。
なので、付き合ってすぐに親に話してしまうのがおすすめです。
隠しているつもりはなくても、後になると段々言いにくくなるので、できれば付き合い始めに話すのが良いでしょう。
親にとって大切なのは「子供が幸せであること」です。
あなたが視覚障害をもっている彼氏とお付き合いをしていて、幸せそうに過ごしているのであれば心配は徐々に減っていくでしょう。
また、親が「視覚障害」に関して知識がないことも多いと思います。
人間知らないことに対しては不安を感じます。
あなたが情報を伝えることで、親御さんの視覚障害に対する知識も増えて、知らないことによる不安は減らすことができます。
変に「少し見えているから大丈夫!」と誤魔化すのではなく、事実を伝えることが大事です。
どれくらい見えるのか、見え方やどんなことに困っているのか、どんな手助けが必要なのかなど、具体的にイメージできるように話すことが必要です。
視覚障害をもっている彼氏の生活が自立していること、人柄が魅力的であることが分かればご両親も頭ごなしに反対することは少ないはずです。
②結婚の挨拶をする前、付き合っている段階で彼氏と親を会わせておく
まだ二人に結婚の意思がなかったとしても、将来的に結婚したいという気持ちが少しでもあるのならば、付き合っている段階で親に彼氏と会ってもらうのがおすすめです。
実際に会って彼の視覚障害の程度、人柄を見てもらうのが大事です。
彼氏にとってはなかなか勇気がいると思いますが、ここは頑張ってもらいましょう!
結婚の挨拶で両親と彼氏が初めましてになるよりは、関係性が構築されている方が絶対に受け入れてもらいやすいと思います。
これは障害のあるなしに関わらずの話です。
しかし、視覚障害をもっている彼氏と結婚したいのであれば、より一層結婚の挨拶の前に親と関係性を構築しておくべきです。
そうでなければ親側の不安が大きく、結婚なんてとても認めてもらえないでしょう。
視覚障害をもっている彼氏だからこそ、実際に2人の幸せな姿を結婚の挨拶前に見てもらいましょう。
そうすることで、親御さんも応援しようというスタンスになります。
③結婚の挨拶をする際は、親が心配するだろうことを自分たちで話す
結婚するにあたって、親が心配するだろうことはいくつかあります。
①娘が介護生活にならないか(視覚障害の彼氏の生活が自立しているか)
②視覚障害の彼氏の収入や稼ぎ、経済的な面は大丈夫なのか
③目の病気がある場合は、子供に遺伝するのか
結婚の挨拶の際に、私たちは親が心配しているだろう上の3点を自分たちで説明しました。
- 彼氏の生活は自立しており、目の病気が進行してもそれを続けるつもりであること。
- 彼氏の目の病気が進行しており、現在の仕事を続けるのが難しくなったため盲学校に通っていること。
- 資格取得後は裕福な暮らしはできないけれど、生活できるだけの収入は得られるであろうこと。
- 彼氏の網膜色素変性症は孤発性であり、恐らく子供には遺伝しないこと。
自ら説明することで結婚の本気度が伝わるし、ご両親も認めてくれやすいと思います!
まとめ
以上、視覚障害の彼氏を親に紹介するときに事前にしておくことを体験談含めてご紹介してきました。
彼氏が視覚障害をもっていることで、親の不安や心配な気持ちが大きくなることは事実としてあると思います。
①視覚障害の彼氏と付き合ってすぐに両親に話しておく
②結婚の挨拶をする前、付き合っている段階で彼氏と親を会わせておく
③結婚の挨拶をする際は、親が心配するだろうことを自分たちで話す
これらのステップを踏んでいくことで、ご両親が心配する気持ちを現実的に減らすことは可能だと思います。
私と旦那さんの場合は視覚障害があっても両親が2人の関係を応援してくれるようになりました。
これらのステップは視覚障害の彼氏との結婚を認めてもらえるまでの最適解の一つと言えます!
では、最後までお読みいただきありがとうございました!
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